権田保之助ん家

権田保之助に関する情報を掲載

2021-01-01から1年間の記事一覧

「カムカムエヴリバディ」は興味深い

NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まって、2か月が過ぎようとしている。「カムカムエヴリバディ」はラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描くドラマでテンポがよく、話の展開に目が離せない。戦争中という時代背景もあり、ラジオ放送の内容が変…

シーボルト・ゼミナールに参加して

2021年11月15日(月)18:30からドイツ文化会館でシーボルト・ゼミナールが開催された。公益社団法人ドイツ東洋文化研究協会が毎月主催する、シーボルトが研究した様々なマターをテーマとする講座だ。 今回のテーマは「澁澤栄一とアレキサンダー・フォン・シ…

八丈島の太鼓イベントに参加して

24時間チャレンジ八丈太鼓 2021年11月13日(土)~14日(日)に「24時間チャレンジ八丈太鼓」というイベントが伊豆七島の八丈島で開催された。毎年この時期に開催され、今年は12回目の開催だ。昨年は新型コロナの影響で、海外数か国、国内数か所をオンライン…

映画「カリガリ博士」に関して

以前から映画「カリガリ博士」(1919年、ドイツ、ロベルト・ヴィーネ監督)が気になっていた。ドイツ映画黎明期のサイレント映画であり、権田保之助が何度も見損ねてやっと観た映画だからである。いろいろと調べたことを以下に掲載する。 ・本作品「カリガリ…

今日から「カムカムエヴリバディ」

今日からNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まった。日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)から物語が始まり、昭和から令和をラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描くようだ。早速、今朝の放送を観たが、1925年の岡山の和菓子店を舞台に…

浮世絵オークションに参加しました

浮世絵オークション 2021年10月10日(日)、日本浮世絵商協同組合による第31回浮世絵オークションに参加しました。・オークションにはどんな作品が出品されるのか・どういう人が参加するのか・どんな作品が高く売れるのか・自分の好みの作品はどんなものか…

もう一回、映画の話です

6月に続き、7月、8月も映画を沢山観ました。・映画から何を学ぶか?・「名画」とは何か?・権田保之助は映画をどう鑑賞したのか?などいろいろと考えてみました。 1.S.F.映画を観ていて「人間にとって生きるとは何か」考えさせられました。「アンドリュ…

今回も映画の話です

「死ぬまでに観たい映画1001本」なる書籍を購入した。映画好きの知人の影響があったのと、どんな映画が選ばれているのか興味があったからだ。それなりに評価されている映画が、幅広い視点で選ばれているように感じた。なので、この書籍で選ばれている映画に…

映画に関する権田保之助のかかわり

このブログで何度か、権田保之助と映画に関して記載しましたが、今回、全体像についてまとめてみました。 [概要] 権田保之助は、ドイツ語学者、社会学者(娯楽研究者)ですが、1914年(大正3年)に「活動写真(映画)の原理及応用」(内田老鶴圃)を出版し…

今回は映画の話です

最近、映画好きの知人の影響で映画を観たい気持ちが高まりました。この1か月で、TV、DVD、ネットで映画を7本観ました。映画好きな人には少ない本数かもしれませんが、私にとっては異常に多い数です。 [この1か月で観た映画]・道(1954年、フェデリコ・…

娯楽の世界を変えたラジオ放送の開始

NHK連続ドラマ「おちょやん」こと浪花千栄子は1954年(昭和29年)から1965年(昭和40年)までNHKラジオ第一でラジオドラマ「お父さんはお人よし」に出演している。ところでラジオで娯楽はいつ頃から放送されたのか。 日本のラジオ放送は1925年(大正14年)3…

逝ける川上邦世氏に就いて

彫塑 第2号(大正14年7月1日発行) 雑誌「彫塑 第2号」(大正14年7月1日発行)に「逝ける川上邦世氏に就いて」(中野桂樹)と題する記事に彫刻家 川上邦世について記載されているので紹介したい。 [以下、抜粋]・お客が来ると、お茶の代わりだと云うので…

日本映画発展期の権田保之助の関わり

NHK連続ドラマ「おちょやん」こと浪花千栄子が若手映画女優として活躍し始めた1920年代半ばから1930年代前半の日本映画界は、サイレント映画から、音声の表現もあるトーキーへの移行という大きな転換期を迎えていました。千栄子が1928年(昭和3年)に映画デ…

著書「活動写真の原理及応用」が面白い!

活動写真の原理及応用 権田保之助の最初の著書「活動写真の原理及応用」(大正3年10月18日発行)が面白いので紹介したい。 [概要] 内容の大半は技術的解説で占められ、啓蒙的色彩の濃いものであるが、最終章で「活動写真の哲学、活動写真の文明」をい…

木彫「かつを」の作者川上邦世を評価する権田保之助

権田保之助は大正5年6月に「建築工芸雑誌」に「置物彫刻の将来」を投稿しており、その中で木彫「かつを」の作者である川上邦世について述べているので紹介したい。 [以下、抜粋]・日本将来の置物彫刻を形成する、当面の人として、光雲、雲海、朝雲の3氏…

「日本美術」への投稿と木彫「かつを」の作者

明治・大正時代に発行された月刊誌「日本美術」に権田保之助は何度か投稿しています。購入した「日本美術」に掲載されている投稿について紹介します。また、「日本美術」の記載から、権田保之助が大切に持っていた木彫「かつを」の作者が判明しました。驚き…

ウイリアム・モリスの美術工芸運動と権田保之助の思想

権田保之助は、デザイナー、思想家、詩人であるウイリアム・モリス(1834~1896年)の影響を大きく受けたと考えられます。卒論「価値の芸術的研究」においてもウイリアム・モリスの説を引用しています。ここでは、ウイリアム・モリスの美術工芸運動…

権田保之助と櫛田民蔵の書簡

権田保之助の次男速雄氏が書き写した「権田保之助から櫛田民蔵への手紙(写)」、ネットで購入した書籍「櫛田民蔵・日記と書簡」がある。今日は権田保之助の命日。両者(抜粋)を並記し、また権田保之助の著書「美術工芸論」のポイントを記載する。 [「権田…

「映画鑑賞日記」と「独語研究」

ここに権田保之助の昭和4年3月22日から7月2日までの「映画鑑賞日記」(写)がある。次男の速雄氏が書き写したものである。昭和4年4月から毎月発刊された権田保之助主幹の「独語研究」と見比べると面白い。今日は権田速雄の命日。本稿を権田速雄に捧…