権田保之助ん家

権田保之助に関する情報を掲載

ストップ・メイキング・センス

STOP MAKING SENSE(チラシ) 先日、40年ぶりにロックグループ トーキング・ヘッズの映画「ストップ・メイキング・センス」を映画館で観た。一場面一場面がとても懐かしかった。 STOP MAKING SENSE(40年前のチラシ) 前回は1985年に観ている。そして1992年5…

「ブギウギ」は権田保之助の生きた時代と重なるようだ

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」から目が離せない。笠置シズ子をモデルとしたドラマで、かなり現実に即しているようだが、ドラマティックに脚色しているところも多い。視聴者はそれを承知でつい見入ってしまうのだろう。 笠置シズ子の恋人である吉本興業の吉…

菱川師宣と権田保之助

菱川師宣記念館の案内 菱川師宣記念館の入口 先週、千葉県鋸南町にある菱川師宣記念館へ行き、特別展「浮世絵美人 時代を彩る女性たちを描いた絵師」を観てきました。 鈴木春信、喜多川歌麿などの美人画の名品が並べられ、絵師たちも工夫しながら時代に適応…

アルセーヌ・ルパンと権田保之助

アルセーヌ・ルパンという名前をご存じの方は多いと思います。そう、ルパン3世のお祖父さん、怪盗ルパンです(笑)。 アルセーヌ・ルパンはモーリス・ルブラン(1864~1941年)というフランスの作家が1905年に生み出した怪盗です。 アルセーヌ・ルパンが日本…

権田保之助などが撮影した関東大震災直後の写真

今年の元旦、石川県能登地方を震源とする地震・津波・火災による甚大な被害が発生しました。被災された地域の復興、被災された方に一日も早く安心した生活が戻ることをお祈りいたします。 私は、中学の修学旅行で初めて金沢と輪島に行きました。当時(40数年…

権田保之助のシンポジウムが開催

シンポジウム 「権田保之助から考える現代社会」と題する3回のシンポジウムが開催されます。大正から昭和にかけての娯楽研究者・権田保之助を手掛かりに多様な研究領域から議論をすすめている「権田保之助スタディーズ」という研究会の主催です。 誰でも無料…

書籍「忘れられた娯楽研究家 権田保之助」が出版

本日、「忘れられた娯楽研究家 権田保之助」という書籍がamazonから出版されました。ご興味ある方は是非、ご購入いただけると幸いです。 なお、本書は学術書ではなく一般向けの読み物ですので、楽しんで読んでいただけると思います。 書籍「忘れられた娯楽研…

関東大震災から100年

浅草六区側から凌雲閣側に向かって撮影された写真(出典:「写真集_関東大震災」、著者_小薗崇明、東京都慰霊協会) 今から100年前の1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が起き、激甚をきわめたその災害により都内は大きな被害を受けました。1921年(大正1…

大原社研で再度「権田保之助資料」を閲覧しました!

(長文のため、お時間無い方は赤字を拾い読みいただければと思います) またこの日がやってきた。前回の大原社研での「権田保之助資料」閲覧で閲覧できなかった資料、追加で閲覧したい資料の閲覧を行った(4/6、4/26)。今回私が閲覧した資料を本文の最後に…

「らんまん」は興味深い

NHK連続テレビ小説「らんまん」が始まっている。94年の生涯をまっとうするまで植物学研究に明け暮れた植物学者「牧野富太郎」をモデルとしたドラマだ。牧野富太郎は幼いころから植物が好きで「日本の植物学の父」ともいわれる。日本全国で植物を採取して、約…

権田保之助が愛用した「長火鉢」を受け取りました

権田保之助が中野の自宅で愛用していた長火鉢を昨日受け取りました。この長火鉢は、保之助が亡くなった後も次男の速雄氏が大切に保管し、北鎌倉の自宅から熱海へ引っ越す時に手狭となった際は保之助の妻タンさんの親族である池村氏に譲り、その後、池村氏が…

大原社研で「権田保之助資料」を閲覧しました!

(長文のため、お時間無い方は赤字を拾い読みいただければと思います) 遂にこの日がやってきた。 権田保之助の次男速雄氏が2012年に大原社研へ寄贈した「権田保之助資料」が漸く整備されて、2023年2月9日にそのデータが公開され、資料の閲覧が可能となった…

講演「大衆娯楽研究の先駆者 権田保之助」が行われました

令和5年3月4日~6月11日にさいたま市立博物館で開催されている特別展「近代人の休日」にて、坂内夏子氏(早稲田大学教授)による講演「大衆娯楽研究の先駆者 権田保之助」が3月12日に行われました。 特別展「近代人の休日」 講演「大衆娯楽研究の先…

未公開の「権田保之助資料」が公開されました

昨日、法政大学 大原社会問題研究所(大原社研)HPのデータベースに、権田速雄氏が寄贈した未公開の「権田資料」のデータが公開されました。大原社研HPの「資料検索」ボタンをクリックして、キーワード「権田保之助」で検索すると2,430件がヒットします。そ…

今日は「権田忌」

権田保之助は1887年(明治20年)5月17日に生まれ、1951年(昭和26年)1月5日に63歳で亡くなった。権田保之助の次男である速雄氏は、父・保之助が残した膨大な資料は貴重だと大切に保管した。速雄氏は保之助の代表的な著作を取りまとめて1974年(昭和49年)か…

浮世絵・酒井好古堂主人による「YouTube浮世絵動画」の紹介

浮世絵の魅力・面白さを知っていただくために、浮世絵・酒井好古堂で「浮世絵学ミニ動画」を作成し、YouTubeで配信しています。哥麿の美人画、北斎の冨嶽三十六景など定番の浮世絵の他に、哥麿の絵入狂歌本、春信の順序刷り、現代の写楽 光溪など珍しい浮世…

おもちゃ絵について

[はじめに] 2017年11月7日、権田保之助の次男速雄氏からおもちゃ絵という名前を初めて聞き、翌日、酒井好古堂を訪ねました。その後、おもちゃ絵の展示会に行ったり、図録を購入して見たりしましたが、未だにおもちゃ絵に関して分からないことだらけです(…

初めておもちゃ絵の文化的価値を見出し体系的に分類した権田保之助

[概要] おもちゃ絵(子ども向けの浮世絵)は使って捨てられてしまう安価な子供の玩具だとして文化的価値が見出されなかった大正初期において、権田保之助はおもちゃ絵に興味を覚えて研究し、体系的に分類するとともにおもちゃ絵に文化的価値を見出し、日本…

「権田保之助研究会」を開催

今日は権田保之助の子息 速雄氏の命日。この文章を権田速雄に贈る。 「権田保之助と映画」と題するZoom研究会が、権田保之助の研究者など7名で2021年11月28日(日)に開催された。冒頭で私から・権田保之助の映画との関わり(著書「活動写真の原理及び応用」…

「カムカムエヴリバディ」は興味深い

NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まって、2か月が過ぎようとしている。「カムカムエヴリバディ」はラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描くドラマでテンポがよく、話の展開に目が離せない。戦争中という時代背景もあり、ラジオ放送の内容が変…

シーボルト・ゼミナールに参加して

2021年11月15日(月)18:30からドイツ文化会館でシーボルト・ゼミナールが開催された。公益社団法人ドイツ東洋文化研究協会が毎月主催する、シーボルトが研究した様々なマターをテーマとする講座だ。 今回のテーマは「澁澤栄一とアレキサンダー・フォン・シ…

八丈島の太鼓イベントに参加して

24時間チャレンジ八丈太鼓 2021年11月13日(土)~14日(日)に「24時間チャレンジ八丈太鼓」というイベントが伊豆七島の八丈島で開催された。毎年この時期に開催され、今年は12回目の開催だ。昨年は新型コロナの影響で、海外数か国、国内数か所をオンライン…

映画「カリガリ博士」に関して

以前から映画「カリガリ博士」(1919年、ドイツ、ロベルト・ヴィーネ監督)が気になっていた。ドイツ映画黎明期のサイレント映画であり、権田保之助が何度も見損ねてやっと観た映画だからである。いろいろと調べたことを以下に掲載する。 ・本作品「カリガリ…

今日から「カムカムエヴリバディ」

今日からNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まった。日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)から物語が始まり、昭和から令和をラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描くようだ。早速、今朝の放送を観たが、1925年の岡山の和菓子店を舞台に…

浮世絵オークションに参加しました

浮世絵オークション 2021年10月10日(日)、日本浮世絵商協同組合による第31回浮世絵オークションに参加しました。・オークションにはどんな作品が出品されるのか・どういう人が参加するのか・どんな作品が高く売れるのか・自分の好みの作品はどんなものか…

もう一回、映画の話です

6月に続き、7月、8月も映画を沢山観ました。・映画から何を学ぶか?・「名画」とは何か?・権田保之助は映画をどう鑑賞したのか?などいろいろと考えてみました。 1.S.F.映画を観ていて「人間にとって生きるとは何か」考えさせられました。「アンドリュ…

今回も映画の話です

「死ぬまでに観たい映画1001本」なる書籍を購入した。映画好きの知人の影響があったのと、どんな映画が選ばれているのか興味があったからだ。それなりに評価されている映画が、幅広い視点で選ばれているように感じた。なので、この書籍で選ばれている映画に…

映画に関する権田保之助のかかわり

このブログで何度か、権田保之助と映画に関して記載しましたが、今回、全体像についてまとめてみました。 [概要] 権田保之助は、ドイツ語学者、社会学者(娯楽研究者)ですが、1914年(大正3年)に「活動写真(映画)の原理及応用」(内田老鶴圃)を出版し…

今回は映画の話です

最近、映画好きの知人の影響で映画を観たい気持ちが高まりました。この1か月で、TV、DVD、ネットで映画を7本観ました。映画好きな人には少ない本数かもしれませんが、私にとっては異常に多い数です。 [この1か月で観た映画]・道(1954年、フェデリコ・…

娯楽の世界を変えたラジオ放送の開始

NHK連続ドラマ「おちょやん」こと浪花千栄子は1954年(昭和29年)から1965年(昭和40年)までNHKラジオ第一でラジオドラマ「お父さんはお人よし」に出演している。ところでラジオで娯楽はいつ頃から放送されたのか。 日本のラジオ放送は1925年(大正14年)3…