アルセーヌ・ルパンという名前をご存じの方は多いと思います。
そう、ルパン3世のお祖父さん、怪盗ルパンです(笑)。
アルセーヌ・ルパンはモーリス・ルブラン(1864~1941年)というフランスの作家が1905年に生み出した怪盗です。
アルセーヌ・ルパンが日本で最初に紹介されたのは、1909年(明治42)に「サンデー」に掲載された「巴里探偵奇譚・泥棒の泥棒」(訳者:森下流仏楼)という作品で、ルパンは「鼬(いたち)小僧・有田龍三」となっていたようです。
(以下のサイトに詳しく掲載されています)
https://www2s.biglobe.ne.jp/tetuya/lupin/lupinjapon1.html
権田保之助も翻訳し、ドイツ語と日本語を対比した独和対訳形式の文庫『アルセーヌ・ルパンの冒険』を1929年に出版しています。
ルパンの代表的な翻訳者である保篠龍緒(本名:星野辰男)は、「日本映画の父」として知られる牧野省三が設立した「教育映画」の製作会社「ミカド商会」ならびに「牧野教育映画製作所」に対し、同社の顧問となった人物で、権田保之助も星野辰男とともに協力していたようです。