権田保之助ん家

権田保之助に関する情報を掲載

今日から「カムカムエヴリバディ」

今日からNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まった。
日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)から物語が始まり、昭和から令和をラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性を描くようだ。
早速、今朝の放送を観たが、1925年の岡山の和菓子店を舞台にしていて「ラジオは娯楽でぜいたく品」だけど「ラジオで音楽や落語を聞くとみんな気持ちがハッピーになる」という設定に興味を持った。
大正期の世相においては、娯楽は単なる遊び、道楽といった卑俗な観念でしかなかったが、そんな大正時代に「娯楽なき人生は死だ。人間に食物と飲物とが必要であるが如くに」と娯楽の大切さを主張した人物がいる。娯楽研究者でありドイツ語学者であった権田保之助だ。
権田保之助も1935年(昭和10年)2月にラジオ番組「母の講座」で講師を務め「児童の娯楽」について講義している。また、1941年に「權田 基礎独逸語講話」を出版して各講話の終了考査問題の批評採点(通信教育)を行っている。
権田保之助はまた、大正9年から11年にかけて、岡山県倉敷にて倉敷紡績(後のクラボウ)の工場労働者の余暇調査を実施していることから、岡山県にも縁がある。
大正時代、語学講座、岡山県。朝ドラと権田保之助とが関連するように思えてならない(勝手な思い込みだが..)。
「カムカムエヴリバディ」、これからどんな展開になるのか楽しみである。