権田保之助ん家

権田保之助に関する情報を掲載

今日は「権田忌」

権田保之助は1887年(明治20年)5月17日に生まれ、1951年(昭和26年)1月5日に63歳で亡くなった。
権田保之助の次男である速雄氏は、父・保之助が残した膨大な資料は貴重だと大切に保管した。
速雄氏は保之助の代表的な著作を取りまとめて1974年(昭和49年)から翌年にかけて「権田保之助著作集」全4巻を出版した。
これが契機となり、1982年(昭和57年)~1986年(昭和61年)に権田保之助研究会(日本人と娯楽研究会)が発足し、研究誌「権田保之助研究」創刊号から第4号が発行された。
次男の速雄氏もこの研究会に参加し、研究誌に「父・権田保之助」を連載している。
研究会では、権田保之助の命日を「権田忌」とし、毎年1月5日に権田保之助のお墓参りをしている。

 

権田保之助研究会の会長であった成城大学の石川教授が亡くなり研究会は解散するが、権田保之助の残した貴重な資料(段ボール7箱)を速雄氏が2012年4月18日に大原社会問題研究所(大原社研)へ寄贈したことをきっかけに、権田保之助研究会の事務局長であった薗田氏と速雄氏が再開する。
速雄氏が寄贈した資料は未公開の「権田資料」として整理が進められていて、今年の3月末に目録が出版されるらしい。


速雄氏は2019年1月1日に98歳で亡くなったが、薗田氏を始め、現在の権田保之助研究者による新・権田保之助研究会(権田スタディーズ)が昨年に発足して、月1回のペースで研究会を開催している。
こうしてみると、細々とではあるが、いろんな人の想いが繋がっているようだ。

 

1983年(昭和58年)の権田忌


今日は2023年1月5日。権田保之助が亡くなって72年が過ぎた。