権田保之助ん家

権田保之助に関する情報を掲載

権田保之助の資料を守ってきた速雄氏

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次男の速雄氏は、父権田保之助の資料を大切に保管してきました。

江戸東京博物館の「浅草社会地図」は保管していた資料から発見されました。


縁あって、私は、権田保之助の次男速雄氏と交流を持つことができました。
速雄氏は父保之助の残した資料は研究する価値があると考え、膨大な資料を大切に保管してきました。
昭和58年には、膨大な資料の中から関東大震災前の浅草を調査したノートと紙片を発見しました。
これを元にして作成した「浅草社会地図」は現在、江戸東京博物館の床面に大きく展示されています。
関東大震災前の浅草の様子を詳細に記録しています。

また、速雄氏は「日本人と娯楽研究会」に参加して、学者と一緒に権田保之助に関する研究を行い、昭和57年から61年にかけて「権田保之助研究」誌 創刊号から第4号まで発行しました。
権田保之助に関して多面的にとらえた貴重な情報が掲載されています。

 

速雄氏が保管していた資料は現在、大原社会問題研究所に保管されています。

速雄氏は、保管していた権田保之助の膨大な資料を大原社会問題研究所へ送りました。
現在、未公表資料として大原社会問題研究所に保管され、公表に向けた資料整理が進められています。
ここには「浅草社会地図」の元になった調査ノートと紙片なども含まれています。
1日も早く公表されることを願っています。

速雄氏は生涯をかけて、父保之助の残した膨大な資料を守り、研究に寄与してきました。